【名探偵ぶんすの事件簿】 FILE1. 囚われのオレンジジュース

 

家族がコタツで宴会をしていると、オレンジジュースの紙パックが忽然と姿を消した。

 

宴会の参加者らが不思議に思い、辺りを捜索していると、どこからか、ちゃくちゃくという音が聞こえてきた。

 

不審に思った参加者が、その音を辿ると、こたつ布団の上で大事そうにオレンジジュースを抱えるらんまる(推定2)がいた。

 

らんまる(推定2)は紙パックからストローを引き抜くと、騒ぎを聞きつけて集まった参加者らの目を順番に見回しながら、ちゃく、ちゃく、という音を立ててストローをがにがにした。(この頃のらんまるはひきちぎるとかやぶりさるとかがすき)

 

らんまるがちゃくちゃくするストローの反対側からはストロー内部に残っていたオレンジジュース(果汁100%)が、ポタ、ポタ、としたたり落ちており、現場の床はしっとりと濡れていた。

 

 

 

    タイトルとURLをコピーしました